停滞、再生。ゆっくり上昇。

重い病気の家族がいます。原因ははっきりとはわかっていませんが
ずっと以前に大病をわずらい、抗がん剤や治療のための造影剤などこれまでしてきた治療が影響していると想像できます。
命にかかわる病を乗り越え、その後も「歩く事が出来なくなるかも」という病も乗り越えてきた、とにかく強い精神力をもっている人。
ですが、
今回の病は長期に及びます。命が終わるまでその治療は続きます。
治療の間痛みが続きますが、治療を休むわけにはいきません。治療しなくては生きられないから・・・
暴飲暴食などの不摂生によることで病気になったのなら自業自得ですが
健康に気づかいながら生活をしていたのに・・・
その不条理さがどうしてもぬぐえず、治療の苦しさだけでなく精神的な苦しさも重なります。
それまでの病は過酷ではあったけれども「よくなる」というゴールがあったため乗り切ることが出来たと思います。
でも今回は終わりのない戦い・・・
治療の苦しさと精神的な辛さ、ゴールのない戦い。
いつも自分ひとりで我慢して解決してしまう人。人が困っていると聞くと真っ先に駆け付けるやさしくて強い人。
なんとか頑張ってきたものの長引く治療生活の中、どうしても気持ちが耐えきれなくなる時があるよう。
今回も突然おこりました。
頭では治療を受けなければいけないことはわかっていても、体が拒否してしまう。おそらく心も。
今回は本当につらそうでした。闘病というものはこんなに人を変えてしまうのでしょうか。
年齢的なことも拍車をかけます、年老いた、自由の利かなくなった体には制限が多すぎて
気を紛らわす選択肢も限られてしまいます。
行き場のない気持ちにギブアップしながら、また少ししてから立ち直る。ということの繰り返しです。
そんな時に私がしてあげられることはなんだろう・・・
何度も生体移植を申し出ますが「人の体を傷つけることはできない」の一点張り
変わってあげられないことに・・・少しの間だけでも変わることもできない・・・自分が元気なことが罪にさえ思えることもありました。
(ダメですこれは・・・・元気なのがいけない人などいません・・・)
体調により毛細血管が壊れやすくなり整体を行うと内出血することがあるため
体調をみながら行うけれど、もっとできたらよくなるかもと思うともどかしい。
そんな時は足うらをそっとマッサージして背中をさすります。「あたたかくてきもちいね」「そォ。よかった♪」
となりに座って、ただ励ますしかできません。
私にできる事・・・励ますばかり・・・私が元気で明るくいる事・・・
気持ちを受け止め支えることしかできません。
仕事場と実家を往復し励まし続け、しばらく過ぎて元気になってくれました。

夏の疲れも重なったのか今度は私が体調不良に。
人を励ますことはエネルギーを必要とするようです。
同じ目線で同じ気持ちを感じるように(「理解してはもらえない」という気持ちを持たれると言葉は伝わらなくなってしまう)
でもその感情に飲み込まれないように。(一緒に悲しんでるだけではなく励まさなくては。冷静な心も必要です)
どうしたらいいのか懸命に考え。
どう言えば気づいてもらえるか。
何を言えば元気になってもらえるのか。
本来持っている強さに気づいてもらえるのか。
パワーがいります。。。私が元気でいなければ。。。強い信念と勇気と休息、栄養、強い体。多くの知恵。
また波は押し寄せてくかもしれないけれど、この次はもっとうまく励ませるようになっておこう。
今迄以上にガシッと受け止めよう。

ブログにUPする事を迷いましたが、何かの気づきになっていただければ幸いです。
つらいのはあなただけじゃない。ゆっくりペースでも頑張っていきましょう。

停滞、再生。ゆっくり上昇。」への2件のフィードバック

  1. 先生、いつもありがとうございます
    色々ありますね
    大切な人を大事に、自分も大事にしたいです

    • りんさんコメントありがとうございます。
      その他たくさんコメント、メールやお手紙いただきました。
      公開できませんがありがとうございます。
      新たな年、頑張っていきましょう♪

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