夏の疲労とムクミの関係

朝晩はいくらか気温が下がってきたようで、
少しは暑さも和らいだと思っていたら・・・

昨日は夜になっても気温が下がらず、湿度も髙かったように思います。
今日は朝からジリジリと日差しが強く、残暑がきびしいですね。
患者さんも汗いっぱいかかれて来られました。

暑さのせいで、冷たいものを飲まれたり、
無意識のうちに塩分高めの食事になっています。
熱中症予防には塩分はもちろん必要です。
ですが、わりとエアコンの効いている中にずっといる人や
あまり動いていない人は気を付けてほしいです。
体を冷やしすぎたり、塩分を
摂らないのも、摂り過ぎもよくはありません。

この時期から、秋にかけてムクミが生じやすくなります。
さほど動いていなくあまり汗をかかないのに塩分高めな食事をしていると
食した塩分が水分を抱えてしまい体の外に出されずにムクミとなる事が考えられます。
でもそれだけではなく、もっと複雑なメカニズムも存在しています。

夏の疲れで疲労した内臓は、冷たいものを飲んだり食べたりすると
体温を上げる事にエネルギーを消費され益々疲労してしまいます。
消化吸収が悪くなり更に内臓は働きが悪くなってしまいます。
なら痩せるかしら~なんて、単純な事ではありませんよ。
ちゃんと内臓が働けないと、エネルギーが作り出せずに→
動けない体になり、太りやすい体になってしまいます。
それだけでなく、ちゃんと体が作られないと夏バテだけではなく病気のリスクも上がってしまいます。
免疫の低下も起こしやすくなります。
エネルギーを作り出せない体は体温を上げる事が出来ず、
冷たいものばかり食べていては更に体温は下がります。
体温が一度低いだけで、免疫力はかなり違うと言います。

体がしっかり作られないと排泄力が落ちます。
泌尿器系の内臓が疲弊すれば尿を作り出すシステムも狂いを生じ、
体内の様々なバランスが崩れる可能性があります。腎臓の機能を知れば分かります。
消化器系が疲弊すれば、エネルギー吸収に関わり、腸からの水分の吸収も滞れば便秘を起こし、
体の不要なものが停滞します。
それら内臓の動きを指揮する脳も疲弊し、神経系も疲弊します。
自律神経が乱れるとさらに様々な症状を引き起こします。
栄養素の吸収や変換が滞れば、細胞は水分を保持することが困難になり、
そもそも細胞自体がしっかりと作られなくなり病の元にもなりかねません。
余った水分を排泄できないとムクミが生じます。

体に水分が余分に溜まっていると、
圧迫感を感じ、中には頭痛を起こしやすかったり、
普段それほどひどくはない神経圧迫も感じやすくなることも考えられます。
頭が締め付けられるように感じ、イライラや、睡眠の質にも関わり
だるくて夜眠れず、疲れも取れないので、
朝、スッキリと起きられないような事も生じてくる可能性があります。
あまり良く眠れないには暑さのせいだけとは限らない事が考えられます。

しっかり眠れないと消化酵素もちゃんとは作られないので、
翌日の消化や栄養吸収に関わる為、また体がしっかり作られないという
悪循環のスパイラルに陥ると考えられます。
体の機能があちこちで低下してしまっている段階から改善させるには、

水分、塩分の摂り過ぎから、事が生じていたとしても、
体を冷やさないような食事を摂ったり、多すぎる水分摂取を控えるだけでは元に戻らなくなります。
体の機能が回復させるには、しっかり養生していく必要があります。
体の元になる、しっかりとした栄養をとり、運動して体を動かし、
リンパの流れを正常化させる必要があります。

これから、秋になると体は気候の変化に対して体を調整し始めます。
夏モードから秋モードへ変化させます。
その時、夏の疲れも解消されないままだと体に負担がかかるのです。
そして、ホルモンバランスが変わることに差し掛かっている場合や、
加齢で体力が落ち端寝ている時は、更に体に負担がかかる事が考えられます。
充分に養生が必要になってきます。

その先には冬支度も始まります。
しっかり体を整えて、残暑を乗り切りましょう!

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